「入院の思い出」

8月6日から東京女子医科大学東医療センタ−に劇症肝炎と多臓器不全で入院してたんだが、今までの入院とは違っていた。
まず個室だった。個室は初めてだ。気楽だし人に気遣う事もない。何時に寝てもい−し。
　ただ、おたふくのウィルスが再発してて外に出られなかったのは厳しかった。内科病棟の三階しか出られなかった。しかもマスクをしなきゃいけないから息苦しい。まぁほとんど出なかったけど。公衆電話かける時くらいか。トイレも大も小も部屋のなかでやっていた。

　タバコか吸いたくて部屋の窓から顔出して吸ってたら看護婦に見つかって、全看護婦と担当医にバレて大目玉くらった。しばらく要注意人物になってしまった。それでも10時の就寝後に吸ってたけどね。

後俺の血管が細すぎるのか看護婦が下手なのか分からんが、採血するのに10ヶ所位刺された。こんな事は初めてだ。腕が青痣だらけになってしまった。後、他の病院や外科とかは分からんが内科の看護婦とドクタ−は全員マスクをしている。可愛い看護婦の顔が見れなくて残念だった。

飯も一食600キロカロリ−前後でションベンも一日2リットル出てたから入院時81キロあったのが退院したら70キロになっていた。もうそれ以上は減らなかったけど。あと10キロは減らさなきゃな。

　検査は採血と検便と肝生検をやった。肝生検は肝臓にぶっとい針を刺して肝臓の細胞を取る検査。局所麻酔やったけどちょっと痛かった。

退院の3日前に外に出られるようになった。しかし喫煙所はひどかったな。電気もついてない。前は喫煙所は患者同士の社交場で結構暇潰せたのにな。嫌な世の中になっちまったなぁ。アメリカのマネしてど−すんだっつ−の。来年からタバコ代かなり上がるらしいし。でも俺は禁煙する気はない。タバコは吸わなくてもパイプは吸う。担当医からも会うたんびに禁煙しろと言われるし。医者や看護婦だってタバコ吸う奴いるだろうに。

後、面白かったのは病院食の特別メニュ−ってのがあって日替わり麺、ステ−キ丼、うな丼、刺身定食を注文出来る。担当医の許可がいるけど。

ま、長い二週間だった。ずっとオリンピック見てたな。本（宮部みゆき「誰か」）とCDも聞いたけど（レディオヘッドの「キッドA」とヤングマ−ブルジャイアンツとクラフトワ−クの「アウトバ−ン」ばかり聞いてたな」）。

ま、今思えばそれなりに楽しい入院だったかな。ICUはもう御免だけど。でももう入院は懲り懲りだ。もう酒は飲まね−ぞ！

おしまい