「今日の一日」

2006年4月17日
「今日の一日」
 今日は1時から研修で12:50に学芸大学に同行のMさん(20代♂)さんと待ち合わせる。
 今日の介助はTくん(18歳♂)で自閉症の子だ。うちは駅から近く、豪邸に住んでいる。まだTくんは起きてないんで、コーヒーをご馳走になる。
 しかし、豪邸だな。ピアノやらシャンデリアがあって、まるで絵に描いた様なうちだ。ここの事業所の利用者は、結構お金持ちが多い。目黒区って土地柄からか?   

 1時15分頃うちを出て、東急バスに乗り、平塚二丁目で降りる。目の前にある゛ミミスイミングスクール゛がTくんが通ってるスイミングスクールだ。ここの会長は元オリンピック金?メダリストの木原光知子だ。

 1階で受付して、2階で着替る。ほとんど自分で出来るから、楽
だ。まだ早いから、少し待つ。他の子達も3人いる。みんな知的障害者みたいだ。親が一緒に付いている。2時になり、Tくんはプール、俺とMさんは3階の待合室で待つ。Mさんは眠いのか、寝ている。3時に終わるんで、10分位前に下に行って、Tくんが着替え
るのを待つ。Tくんは着替えるのも歩くのも速い。
 スイミングスクールを出て、元来たルートでうちに帰る。4時までの予定だったが、3時半に着く。これでTくんの研修は終わり。

 学芸大学からうちに帰る。4時半に着く。今日返却しなきゃなんない「私の頭の中の消しゴム」と「ある朝スウプは」を見る。 

「私の頭の中の消しゴム」は、上司と不倫していた主人公が別れ、しばらくして、新しい彼氏が出来て結婚するが、幸せな生活は続かない。物忘れが多くなった主人公は、おかしいと思い、病院に行く。アルツハイマーと診断される。
 しかし、この事は旦那には黙っている。しばらくは何ともなかったが、物忘れが激しくなっていく妻を見て、おかしいと思った旦那は病院に行き、妻の病状を聞く。その事を知った旦那は何故彼女に教えたのか激怒するが、医者は「この病院は不治の病だ。徐々に自分の記憶が無くなっていく病気だとゆう事を本人に自覚させるしかない。最後にはあなたや家族、自分自身でさえ誰なのか分からなくなってしまうからだ。記憶があるうちに、やりたい事をさせなさい」と言う。医者の奥さんも同じ病気で苦しんだそうだ。    
 主人公は段々記憶が無くなっていく自分に耐えられなくなり、旦那に別れてくれと言うが、旦那は最後まで一緒にいると誓う。
 しかし、主人公の病気はさらに悪化し、旦那と不倫していた上司の区別がつかない程になっていく。ある日主人公の父親が、うちの家系はこの病気になる確率が高い事を理由に離婚してくれと頼むが、旦那は頑なに最後まで彼女と一緒にいると別れようとしない。
 もうほとんど記憶が無くなった主人公は施設に行く事になる。ある日、旦那が見舞いに行く。主人公は旦那に「あなたは誰でしたっけ?初めてかしら?」と尋ねる。旦那は「初めまして」と答える
が、涙が止まらない。 
 旦那と話しているうちに「あなたどこかでお会いした事あるかしら?」と昔の記憶が蘇って来る。    
 また元に戻るが、最後はハッピーエンドではないが、何か救われた気分になり、グッと来る。いい作品だ。

 それに比べ、「ある朝スウプは」は対照的だ。主人公(20代中半♂)が、ある日、通勤途中パニック症状を起こし、病院に行く。パニック障害と診断され、薬をもらって帰る。うちには同棲してるのか、結婚してるのかは分からんが、同年代の彼女がいる。

 主人公は病院のセミナーに行くと言って、出かける。最初は気にしかった彼女も、主人公が段々おかしくなるのに気付き、「セミナーって宗教でしょ?何かおかしいと思ったんだ」と主人公に詰問する。主人公は「宗教じゃないよ。世界中のカルマがね…」と訳の分からない事を言い出す。彼女は「もうセミナーには行かせないからね!」と言う。

 ある日、部屋に白いソファーが置いてある。彼女は主人公に「これ、どうしたの?」と聞く。主人公は「展示会でいいと思ったから買った」と言う。何の疑問も持たなかったが、郵便局で金を下ろそうとしたが、40万円が下ろされている。主人公の仕業だと知っ
た彼女は主人公に怒りをぶつける。「二人で貯めたお金だからいーけど、使う前に相談してよ!あのソファー、宗教なんでしょ?!ねぇ、宗教なんでしょ?!」と聞くが、主人公は「宗教じゃないよ。世界中のカルマがね…」とまた訳の分からない事を言い出す。
 主人公と彼女の関係は段々悪化していく。こんな光景を延々一部屋の中だけで繰り返す。たまに外の場面にもなるが、9割以上は部屋の中での主人公と彼女とのやり取りだ。
 やたらリアリティはあるが、ストーリーは展開していかないし、何も救われず終わる。割と評価されてるそーだけど、何でだろう?ただ暗いだけじゃないか。
 主人公が宗教にハマるのは分かるが、それを真剣に止めさせようとしない彼女も理解出来ない。何なんだこの二人?って疑問しか浮かばない映画だった。嫌な作品だ。
 先にこれを見といた方が良かった。本当後味が悪い。こんな嫌な気分になったのも久しぶりだ。

 10時から泊まりの仕事があるから、これでオシマイ。

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