「Ray」を見た

2006年3月1日
「Ray」を見た
「Ray」を見た。
俺にとってレイ・チャールズは「ジョージア・オン・マイ・マインド」みたいな有名な曲しか知らないし(そーいやサザンの「いとしのエリー」もカバーしてたな)、昔の黒人の盲目歌手ってのしか思い浮かばなかったが、この「Ray」を見てかなりイメージが変わった。

 まず驚いたのはレイはヘロイン中毒のジャンキーだった事だ。まぁ50年代からのアーチストはセックス、ドラッグが当たり前だったのかも知れんが、それでもかなりのジャンキーだ。音楽活動をやり始めてすぐ手を出し、大スターになり、愛人作って、ツアーに行きっぱなしでロクに家族も返り見ず、奥さんに「私にとって一番怖いのは家族より、私より愛している音楽さえ無くしてしまう事なのよ!」言われ、やっと治療施設に入院してヘロイン完全にをやめた。やめたからといってもうやらないとは限らない。それはアル中と同じだ。どんなトラウマがあろうと、そこから逃げずに嫌な自分に正面から立ち向かわなければ何も解決しない。レイは盲目なのもそうだが、子供の頃は目が見えていた(その後病気で盲目になる)。その頃自分の不注意で弟を溺死させてしまった事にトラウマを持っている。その罪悪感からヘロインに逃げるんだが、忘れられるのはラリってる時だけで何も解決しない。コーラスをやっている愛人もヘロインで亡くしている(子供もいる)。

 レイは更正し、2004年まで生きた。ヘロイン中毒の時も仕事だけはちゃんとやっていた。この辺が他のジャンキーと天才の違う所だ。

 後、凄いと思ったのは、ゴスペルの曲に自分の詞(セックスの事)を付けて歌った事だ。レイもクリスチャンだが、神聖なゴスペルを卑猥な歌にしてしまうなんて、正にパンクではないか。ビートルズの「僕達は神より有名だ」発言より、よっぽど過激だ。そんな
事つゆとも知らず、ただの目くらの黒人歌手だと思っていたのが恥ずかしい。偉大なミュージシャンだったんである。聞かず嫌いってのはいかんなと思ったのであった。

 そういや、元ドリカムの西川が覚醒剤所持でまた捕まったな。彼はレイみたいに更正出来るんだろーか?別にどーでもいーけど。清水健太郎もねぇ。って人の事より自分の事心配しろっつーの!

おしまい

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